白サギと白い花…。
かすみがかる…。
田中 毅 展…。
コキアと青どんぐり…。
植物からの色…。

織が終了しました。
タペストリーです。
10月の工房展で展示する予定です。
工房にいらっしゃった方に
『緑や茶色に見える植物から
どうすればいろんな色が染まるんですか?』
と質問されることがあります。
藍や、一部の草木以外は
植物を煎じて、染液を作り、
染めたい糸や布を浸したり煮たりし
染めていきます。
植物により染まり方がさまざまなので
重ねて染め、色を決めていきます。
木、木の皮、小枝、葉、落ち葉
つぼみ、実など使用します。
昔、植物を煎じて薬とし、
それを煎じた時に布が染まり、この布を
纏(まと)えば身体にいいはず、という
草木染めの始まりの一説があります。
色を定着させるため
色止めや発色の役割の媒染をします。
媒染は染料と糸や布を結びつけ、のちに
洗い流されます。
植物によっては
殺菌作用などもありますので
玉葱の皮やビワの葉など
手に入りやすい植物で
ご家庭で布巾など気軽に染めている
という方もいらっしゃいます。
古いTシャツなど
紅茶やコーヒーで染め、
新品のように蘇らせて
楽しんでる方もいらっしゃいます。
草木染めの色はみなさん
『やさしい色』とおっしゃいますが
私もそう思います。。